戦わずして負け犬の遠吠え

ワオーーーーーーン

【ショート】あのじゃく

〈註:この話は、現在の自分の解釈によってストーリー化した昔話であり、かつて本当にそう考えていたかはわかりません。あるいは、考えていたかどうかさえ。〉

 

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みなさんは、「左右盲」という言葉をご存知でしょうか?

わかりやすく言うと、「咄嗟に左右の判断をするのが難しいこと」で、左利きを矯正された、あるいは矯正されそうになった人に起こりやすいと言われています。

 

かく言うわたしも左利き。ですが、左と右の判断はしっかりしたものでした。自分の左右の概念を絶対としておりましたから。

 

これは、わたしが幼稚園に通っていた頃の話です。

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「お箸を持つ手が右!お茶碗を持つ手が左!」

先生が言います。

 

「あれ?せんせ、なに言ってんだろ?」

と、首をかしげた少女は左利き。自分がお箸を持つ手は左で、お茶碗を持つ手は右だと知っていました。

親からそう教わったのでしょう。

 

ですが、周りを見回すと、みんな右手にお箸、左手にお茶碗。

それを見て少女は理解しました。

「そっか!わたし、みんなと反対だ」

 

先生の言うことを鵜呑みにせず、言われたことと正しい方向とが逆になっていると考えたのです。

そしてわざと天邪鬼になることを覚えました。

なんと賢い子でしょう!

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ある日の昼下がり、少女は父親と窓から外を眺めておりました。

 

父親右上のほうを指差しながら言いました。

「ほら、ごらん!飛行機だよ」

 

少女は父親の指す指を見ると、左下を向きました。

「どこ〜〜〜?」

そう、その少女はみんなと反対だからです。

 

「いや…だから、あっち…」

「どこ〜〜〜?」

「何で逆に向くの…?」

反対だからです。

 

何と間抜けな天邪鬼…。

 

(おわり)

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ふぅ〜〜〜、終わった〜〜〜。

今日は仕事だったので休憩時間を利用して記事を書いてたんですが、途中で1回全部消えました(泣)

仕事から帰ってきて書き直してたらこんな時間だよ…。

 

ちなみにこのあとしばらくして天邪鬼作戦の間違いに気づいたので今は極めて正確です。

道に迷うことも一切ありません。

 

あ、またひとつ話のネタができた。

次回は「絶対迷子にならない少女」をお送りします。たぶん。

 

 

ではまたのちほど。